初心者必見!記念品 のし紙 マナー・文例集2020年3月23日 公開 2024年1月26日 更新
熨斗(のし)とは?
熨斗(のし)とは、贈り物につけられる日本の伝統的な飾りです。公式の贈り物には不可欠なものとして古くから使われてきました。現在では熨斗と水引が印刷された熨斗紙を使用するのが一般的です。
この記事では、周年記念、創立記念、卒業記念など、慶事の贈り物に欠かせない熨斗紙について、詳しく紹介していきます。
熨斗(のし)紙パーツの名称
熨斗(のし)には各部パーツに名称がついています。
文字をいれたい、種類を選びたい時に必要な基礎知識なので、覚えておきましょう。
熨斗紙の右上にある飾りのことを「熨斗(のし)」、飾りの中に描かれている細長い黄色い棒を「熨斗鮑(のしあわび)」と呼びます。あわびは長寿をもたらす食べ物とされ、昔から縁起物として神様への贈り物に用いられていました。現代では段々と簡略化され、印刷で熨斗を表現し熨斗紙として贈答品に巻きつけています。
中央の帯は「水引」といい、贈答品を渡す目的によって使い分けをします。
熨斗(のし)紙の水引き種類と違い
水引の種類
水引の結び方には主に「ちょう結び」と「結び切り」の2種類があり、贈る目的によって使いわけなければなりません。少し難しいかな?と不安になるかもしれませんが、由来がわかれば誰でも簡単に判断できます。
水引の使いわけ
記念品などに使われる熨斗紙で最も使用頻度が高いのが「ちょう結び」です。蝶々結びのようなデザインのもので、結びなおしが何度でもできることから、「何度あってもよいお祝い事」に用いられます。
一方、固結びのようなデザインの「結び切り」は、「一度きりであってほしい」お祝いや贈り物で用いられます。
■「ちょう結び」の主な用途
周年祝い、新築・開店祝い、入学・卒業祝い、出産祝い、中元・歳暮・年賀など、何度あっても嬉しいお祝い事に使用します。
■「結び切り」の主な用途
結婚祝い、病気・怪我のお見舞いなど一度きりであってほしいお祝いや出来事に使用します。
また、小さな景品や粗品向けに簡略化された「赤棒」のタイプもあります。
熨斗(のし)紙の表書き、名前の書き方
表書きについて
水引が決まったら、次は表書きです。表書きとは熨斗紙の上段に書く贈る目的のこと。「○○周年記念」「創立記念」「開店祝い」「入学祝い」「卒業祝い」などと記入します。
なお、記入の際は熨斗や水引に文字がかぶらないよう気をつけましょう。
名前の記入
水引の下に贈り主の名前を記入します。中央に企業名や団体名、名前を書きます。名前に会社名や肩書きを加える場合は、名前の右上に少し小さめの文字で書くのが一般的です。
連名の場合、職場であれば右から地位や年齢順、地位や年齢に関係がない場合は右から五十音順で記入します。
夫婦など男女連名は、男性が右、女性は左に記入します。連名人数が多くなる場合は「○○一同」や「有志一同」と記入するのが一般的です。
会社名などに英数字が使われている場合はカタカナで表記するケースが多いようです。
熨斗紙の巻き方
熨斗(のし)紙の巻き方には、商品に熨斗(のし)紙を巻いた上から包装する「内のし」と、包装した上から熨斗(のし)紙を巻く「外のし」があります。
使いわけにつて、明確なルールはありません。贈る場面や手配の方法に合わせて、ベストな巻き方を選びましょう。
内のし
「内のし」は、お渡し時に表書きに書かれた贈る目的が見えないという特徴があります。そのため、内祝いや気持ちを控え目に伝える際に用います。
また、内のしには持ち運びで熨斗(のし)紙が傷つかないというメリットもあります。宅配便などで送る際、業者を通じて大量に用意する場合などは内のしがオススメです。
外のし
「外のし」は、お渡し時に表書きがはっきりと見えるという特徴があります。そのため、贈り物を強調したい時や持参して手渡する際に用いるのが一般的です。
熨斗(のし)紙のテンプレート
熨斗(のし)紙の具体的な書き方について、シーン別に紹介します。熨斗(のし)紙のご手配に是非お役立てください。
周年記念 会社
水引タイプ:蝶むすび
表書き例:三十周年記念、祝10周年 など
創立記念 会社
水引タイプ:蝶むすび
表書き例:祝御創立10周年、創立三十周年記念 など
卒業記念
水引タイプ:蝶むすび
表書き例:祝御卒業、卒業記念品、祝卒業 など
勤続記念 部署
水引タイプ:蝶むすび
表書き例:勤続十周年記念、御勤続御祝い など
開店祝い 開業祝い
水引タイプ:蝶むすび
表書き例:御開店祝 開業記念 祝御開店など
まとめ
熨斗(のし)は日本の贈り物、贈答品の伝統的なしきたりです。 熨斗紙は「この品物は贈答品ですよ。」ということがお相手に伝わるよう、目印のような意味があります。 大切な方や普段お世話になっている方に向けて、感謝やお見舞い、お祝いの気持ちを込めて贈り物に巻き添えましょう。
2020年3月23日 公開 2024年1月26日更新