森林保護・森林保全とは?環境を守るための取り組みをご紹介2021年5月28日 公開 2024年1月26日 更新
世界では、森林破壊による地球温暖化や生態系の崩壊、災害による人的被害が深刻化しています。
森林保護・森林保全は、日本のみならず全世界で注目を浴びており、さまざまな取り組みが行われています。
森林保護・森林保全を行うことで、世界にどのような影響があるのでしょうか?
環境を守るための取り組みについて、詳しくご紹介します。
森林保護・森林保全とは
「森林保護」と「森林保全」は似たような言葉ですが、それぞれに違う意味合いがあります。
【森林保護とは】
原生林がある場所に、人の立ち入りを制限・禁止し、自然のままの状態を保つこと。
【森林保全とは】
ボランティア活動などにより、荒廃した森林を人の手で再生させること 。
世界中の森林面積は約40.6億ヘクタールとされており、陸地面積の約31%を占めています。
国連食糧農業機関(FAO)の「世界森林資源評価(FRA)2020」では、2010年から2020年の間で1年平均にすると、470万ヘクタールの森林が減少していると発表しています。
森林の木は、紙や家具・生活用品・建築に欠かせないものです。森林破壊が進むと二酸化炭素が増えて、温暖化が起こります。北極圏の氷が溶けて海面が上昇すると、海抜の低い地域は海に沈んでしまうでしょう。
森林に住みついていた野生動物が病原体を持って牧場など人里へ出没し、家畜動物や人に感染させるリスクが高まるため、人にも大きな影響があります。さらに、森林で生息する生物が絶滅の危機にさらされるなどの、問題も起こるでしょう。
森林からの酸素の排出や生態系維持のため、人間の生活面において、森林保護・森林保全は大変重要な活動です。
参照元:世界森林資源評価2020主な調査結果(仮訳)|林野庁 計画課 海外林業協力室
日本が受ける影響と現状の問題
日本は世界でも有数の森林大国ですが、海外から資材など木材の輸入が非常に多いです。
木材の消費量が世界でもトップクラスの日本ですが、森林伐採が進むにつれてどのような影響があるのでしょうか。
日本は森林大国!国土の約7割が森林
日本は国土面積の約7割が森林で占められています。7割の森林のうち、4割が「人工林」であり世界でも有数の森林大国です。
参照元:日本の森林面積と森林率|森林・林業学習館
人工林とは
「天然林」のように自然の力でできた森林とは違い、人の手で苗木を植え、育てた森が「人工林」です。人工林の多くは針葉樹であることが多く、強い繁殖力を持っています。日本で人工林が多い理由は、戦後復興による木材需要の急増が要因です。
戦時中の乱伐や、自然災害・森林の荒廃が原因で供給が追いつかず、木材は急激な高騰が続きます。そこで、政府が木材不足を解消するために打ち立てたのが、「拡大造林政策」です。
「拡大造林政策」とは、おもに広葉樹からなる「天然林」を伐採した跡地を、スギやヒノキなど針葉樹中心の「人工林」に置き換える政策のことです。
日本は世界有数の木材輸入国でもある
日本の木材消費量は多く、海外からも多くの輸入をしています。日本は世界でも有数の森林大国ですが、輸入木材の使用率が国産よりも圧倒的に高いのです。
なぜ国産が使われずに輸入木材を使うのか、詳しくご紹介します。
国産材が使われない理由
戦後復旧のために木材の確保が必要となり、「拡大造林政策」が行われました。
木材は木炭や薪といった家庭燃料として、生活に欠かせないエネルギーでした。政策が行われた当時の木材自給率は、9割以上だったのです。
その後木材輸入が自由化となって、価格の低い輸入木材の需要が高まり、国産の使用量が激減。その結果として、大量の人工林が手入れされないまま残り、荒廃へと繋がっているのです。
国産木材が約30%しか利用されていない現状について日本政府は、2025年までに50%にする目標を掲げています。
参照元:日本の木が十分に使われていません|DAIKEN-大建工業
日常生活に欠かせない木材
日本は日常生活における木材を海外からの輸入に頼っていますが、その海外では森林の減少が大きな問題となっています。森林から得られる木材は、紙や家具など日常生活に必要です。
海外からの輸入が減ると、生活に大きな影響を及ぼします。このまま森林が減っていくと、地球温暖化などの気候変動や土地の砂漠化など、大きな環境問題に発展するでしょう。
日本が実施している森林保護・森林保全活動
日本が実施している森林保護・森林保全活動は、いったいどのようなものでしょうか。
開発途上国への国際支援
ブラジルなどアマゾンの違法伐採や乱伐の監視をするため、日本の陸域観測技術衛星「だいち2号」が用いられました。
違法伐採は衛星の弱点を狙って、雨季に行われるケースが多くあります。ところが、「だいち2号」は雲を透過するレーダーを使うため、数多くの違法伐採を検知できたのです。
2009年から約3年間で日本の技術支援により、約2,000件超の違法伐採を見つけ森林の減少を40%抑える実績を残しています。
参照元:JICAとJAXAが開発した衛星「だいち2号」が熱帯林の違法伐採抑止に活躍。観測システム「JJ-FAST」により各国に普及|Engadget 日本版
国内の木材(国産木材)の有効活用
日本における国産木材の消費量は、約30%にとどまっているのが現状です。
国産木材は耐久性が高く寿命に優れていますが、価格が高い上に流通量が少ないため、輸入木材が使用されていました。日本の木材輸入額は世界でも3位にランクインされているため、建築・土木・家具などの活用が森林伐採抑止に効果的です。
参照元:わが国の木材供給量と自給率(木材の輸入量)|森林・林業学習館
環境省が実施している森林保全対策事業
環境省では、森林破壊の予防対策として「森林保全対策事業」を行っており、日本国内だけでなく、海外へ向けてさまざまな取り組みも行っています。
フォレスト・パートナーシップ・プラットフォーム
世界の森林が減少傾向を迎える一方で、森林保全への貢献をしたい企業と、保全活動を実際に行っているNGO/NPOが連携し、世界の森林保全活動の情報を発信する「フォレスト・パートナーシップ・プラットフォーム」を運営しています。
熱帯地域におけるスタディ・ツアーの開催
アマゾンなどの熱帯地域では、森林減少が著しい状態です。
そこで、森林保全活動に取り組みたい日本国内の企業と、東南アジアで活動中の現地NPOなどとの連携をする「スタディ・ツアー」を、毎年開催しています。
違法伐採問題や森林認証制度の普及啓発
「違法伐採問題」や「森林認証制度」を木材製品の消費者に広く知ってもらうため、パンフレットやポスター・チラシの配布などの普及啓発に取り組み、違法性のない木材の調達につながる活動を行っています。
参照元:フォレスト パートナーシップ・プラットフォーム
森林保護・森林保全のために私たちができること
森林保護・森林保全のために個人でできることは、どのようなものがあるのでしょうか?
マイバッグを持ち歩く
2020年7月1日から、スーパーやコンビニエンスストアなどの小売店で、プラスチック製レジ袋の有料化が義務付けられました。プラスチック製のレジ袋を使わずに、天然素材の紙袋を使う方法もありますが、大量使用は過度な森林伐採に繋がりかねません。
マイバッグは、ゴミを出さず資源も無駄にすることなく、何度でも再利用が可能です。
森林保護・森林保全の第一歩として、マイバッグを使いましょう。
森林保全活動への参加
森林保護・森林保全のため、ボランティア活動に参加できるのはご存じでしょうか。活動内容は森の手入れを行ったり、農山村と都市それぞれの住民の交流を後押しするなど、さまざまな取り組みがあります。
一人ひとりが地球環境に興味を持ち、楽しみながら森づくりができるボランティア活動は、今後更なる発展が期待されるでしょう。
国産木材を利用する
森林保全に繋がる方法として、違法伐採された木材製品の購入をしないことも重要です。違法伐採かどうかを見分ける方法として、「森林認証」があります。
適切に管理された森林であるのを第三者機関が示し、正規ルートで産出された木材に「認証マーク」をつけることで、消費者が合法的な製品を購入できるようにする制度です。
森林認証制度名 | 認証管理団体 |
FSC認証 | 森林管理協議会 |
PEFC認証 | PEFC森林認証プログラム |
SGEC認証 | 緑の循環認証会議 |
地球温暖化への取り組み
地球温暖化が原因で、森林火災が起きるのはご存じでしょうか?
気温の上昇・湿度や降雨量の低下・強風などの条件が揃うと、森林火災のリスクが高まってしまいます。
地球温暖化対策に取り組むことは、すなわち森林を守ることにも繋がります。
地球温暖化対策は、個人でも取り組めます。
過度な冷暖房に頼らず、クールビズ・ウォームビズなど工夫を施して快適に過ごしたり、冷感グッズを活用して二酸化炭素の排出量を減らすよう、心掛けてみましょう。
ノベルティでできる森林保全への取り組み
ほしい!ノベルティでは森林保護・森林保全の取り組みとして国産木材や間伐材を使用したノベルティグッズ・販促グッズを取り扱っています。
国産木材や間伐材を使用することによって土砂災害などの自然災害の原因になる放置林を減らすことができ、森林保護・森林保全につながります。
そんな国産木材や間伐材を使用したノベルティグッズ・販促グッズを紹介します。
経木のメモ帳(中)
K-memo05 経木のメモ帳(中)
商品価格533円(税別)/587円(税込)
経木のメモ帳(中)は木目独特のなめらかな書き心地のメモ帳。A6ほどのサイズで紙ではなく国産赤松から削り出して一枚ずつ作られています。2015年にウッドデザイン賞を受賞。さらに2017年には、おもてなしセレクションの金賞を受賞しました。
木目ごとに書き心地が変わり、一筆走らせるだけでもいくつもの書き心地に変化があります。木目に沿ってどこからでも「ピリッ」と心地よく切り取れ、感触も紙とは違った味わい。
封を開けた途端にほのかに香る松の香りを楽しめ、ノベルティやプレゼントとして贈る側のセンスが光る逸品です。それぞれに異なる木目の美しさ、肌触りが楽しめます。
森林保護・森林保全の取り組みとしてオリジナルメモ帳が作成できます。
ヒノキ万年カレンダー
FTJB443 ヒノキ万年カレンダー
商品価格:数量 100~299個 806円(税別)/887円(税込)
※ご注文数により価格が変わります
ヒノキ万年カレンダーは国産のヒノキ間伐材を使用した、SDGs活動に繋がるエコ商品です。日本の森林保全へと貢献できるエコグッズなので、ノベルティや記念品としてお渡しすればSDGsを知ってもらうきっかけにもなります。
永久的に使用できる万年カレンダーは、使い込むほど木製ならではの味わいが増します。個包装を開けた時にほんのり漂うヒノキの香り。ほっと心がやすらぐオリジナルグッズは喜ばれること間違いなしです。
杉 丸うちわ(木のうちわ)
K-uchiwa-maru 杉 丸うちわ(木のうちわ)
商品価格138円(税別)/152円(税込)
杉 丸うちわは国産杉の間伐材を使用した天然木のうちわ。木目を縦と横を張り合わせることで割れにくく、仰げばふわりと杉の香りを感じます。
日常に自然を感じられ、環境活動やエコイベントなどに大好評。厚さは約1㎜、薄手なので曲げると柔らかくたわみます。名入れは1色印刷・レーザー彫刻印刷が可能です。
好きな絵を描くなど、子供会・木育(森林環境教育)教材・ワークショップ用としてもご利用いただけます。
ヒノキえんぴつ
FTJB029 ヒノキえんぴつ
商品価格:数量 300~499個 177円(税別)/195円(税込)
※ご注文数により価格が変わります
ヒノキえんぴつは国産ヒノキの森林保全のために間引かれた間伐材を有効活用した商品です。SDGsが話題の今、森林保護に貢献できるノベルティは今、大注目のアイテム!天然木ならではの温もりあふれる鉛筆は手に馴染みやすく、優しい書き心地です。ほんのり漂うヒノキの香りに癒されます。
名入れは1色印刷が可能です。小学校から大学までの創立記念や周年記念品、学習塾などの説明会ノベルティなどにおすすめ。生徒の皆さんに森林保護・森林保全を知ってもらうきっかけにもなりますよ。
16cmスケール
FTJB038 16cmスケール
商品価格:数量 100~299個 317円(税別)/349円(税込)
※ご注文数により価格が変わります
16cmスケールは国産ヒノキの間伐材から生まれた定規です。日本の森林保全へと貢献できるエコグッズなので、ノベルティや記念品としてお渡しすればSDGs活動を知ってもらうきっかけになります。
目盛は高さや深さも図りやすいゼロスタート式。天然のヒノキの香りで作業中もリラックスできますよ。名入れは1色印刷またはレーザー彫刻に対応。職場や学校、家庭など様々なシーンで使える定規はオリジナルノベルティ製作におすすめのアイテムです。
マグネットバー
FTJB088 マグネットバー
商品価格:数量 100~299個 417円(税別)/459円(税込)
※ご注文数により価格が変わります
マグネットバーは国産ヒノキ間伐材を用いて製作されています。森林保全のために間引かれた木材を活用したノベルティを採用することはSDGs活動にも繋がり、企業のイメージアップに効果的です。
マグネットは強力なネオジム磁石を採用しているので、しっかりとメモ類を留めておくことができますよ。シンプルながらも天然木の温もりあふれるマグネットは、ご家庭からオフィスまで幅広いシーンでお使いいただけます。病院・薬局の店名などを入れた医療系ノベルティに人気の商品です。
まとめ
森林保護・森林保全は日本だけでなく、世界中で取り組むべき重要な問題のひとつです。森林は世界的に見て、年々減少しています。
世界中の人々が、森林保護・森林保全に対して意識を持ち始めれば、森林の減少スピードは確実に緩和されるでしょう。
まずはマイバッグや冷感グッズを使ったりなど、できることから始めてみてはいかがでしょうか?
※価格の変動や販売終了している場合がございます。
※ 商品の購入・印刷をご希望の際は「ほしい!ノベルティ」にて承ります。
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2021年5月28日 公開 2024年1月26日更新