お気に入りのトートバッグ、自宅で洗える?素材別の洗い方と型崩れさせないコツ2020年11月27日 公開  2025年10月14日 更新

お気に入りのトートバッグ、自宅で洗える?素材別の洗い方と型崩れさせないコツ

お気に入りのトートバッグはいつも綺麗にしていたいですよね。でも、「自宅で洗えるのかな?」と悩んだ経験はありませんか?また、お気に入りのアイテムだからこそ洗った時の型崩れや色落ちも気になりますよね。

そこでこの記事では、トートバッグの素材別に洗い方をご紹介します。自宅で簡単にできるお手入れ方法を知っておけば、お気に入りのトートバッグを長く愛用できるはずです。大切なバッグを綺麗に洗い、気持ちよく使い続ける参考にしてくださいね。

はじめに確認!トートバッグの洗濯表示と洗える素材の見分け方

お気に入りのトートバッグを長く愛用するためには、洗濯を始める前に「家庭で洗濯できるか」を必ず確認するのが大切です。誤った方法で洗ってしまうと、型崩れや色落ち、素材の劣化に繋がる恐れがあります。

バッグの内側についている「洗濯表示」で確認しましょう。また、洗濯表示が見当たらない場合でも、バッグに使われている「素材」からも洗い方を判断できますよ。

洗濯マークで洗い方をチェックしよう

トートバッグの洗濯表示タグは、衣類と同様に素材の特性に応じた最適な取り扱い方法が記されていますので、必ず確認しましょう。

以下に、主要な洗濯表示マークとその意味をまとめました。

マーク 意味
洗濯表示マーク
桶の中に数字 (例: 40)
液温40℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる
洗濯表示マーク
桶の中に数字
桶の底に横棒 (例: 40-)
液温40℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる
洗濯表示マーク
桶に×
家庭での洗濯不可
洗濯表示マーク
桶に手のマーク
液温40℃を限度とし、手洗いができる

桶のマークに「×」がついており、水洗い不可と示されている場合は、自宅での洗濯は避けてください。無理に洗うと型崩れや色落ち、素材の損傷に繋がるリスクが高いため、専門のクリーニング店に相談することをおすすめします。

洗濯表示タグが見当たらない場合や印字が消えている場合は、次に紹介する素材の種類から洗い方を判断しましょう。

水洗いできる素材・できない素材一覧

水洗いできる素材・できない素材一覧

トートバッグの洗濯表示が見当たらない場合や、判断に迷う場合は、素材の種類から洗い方を判断することが可能です。誤った方法で洗うと、バッグを傷める可能性があるので注意しましょう。

水洗いが可能な代表的な素材は、キャンバス(帆布)、ナイロン、ポリエステル、コットンなどです。これらの素材は比較的丈夫なため、適切な方法で手入れすればご自宅で洗濯できます。

たとえば、ナイロンやポリエステル製であれば、中性洗剤を含ませたタオルでの部分拭き取りや、全体的な手洗いも可能です。一方、水洗いに不向きな素材としては、レザー(本革)、合皮、ウール、スエードなどがあります。これらの素材は水に触れると、シミ、硬化、型崩れ、色落ちの原因となる恐れがあるため、自宅での水洗いは避けましょう。

水洗いできない素材のバッグや、判断に迷う場合は、無理に自宅で洗わず、専門のクリーニング店に相談することをおすすめします。大切なバッグを長く愛用するためにも、素材に合った適切なケアを心がけましょう。

【基本】キャンバストートバッグの型崩れしない手洗い手順

丈夫なキャンバス地のトートバッグは日常使いに最適ですが、使い込むほどに汚れが目立ちやすくなります。型崩れや色落ちを防ぎ、生地の風合いを保つためには、手洗いで丁寧にケアをしましょう。

ここでは、ご自宅でできるキャンバストートバッグの正しい手洗い手順を紹介していきます。

準備する道具

キャンバストートバッグを丁寧に手洗いするためには、道具を事前に準備することが大切です。適切な道具を使うことで、生地を傷めることなく、汚れを効果的に落とせます。

キャンバストートバッグの手洗いに必要な道具と、それぞれの用途や特長をまとめました。これらの道具を揃えて、大切なトートバッグを優しくケアしましょう。

道具名用途・特長
洗い桶(または洗面台のシンク)トートバッグ全体を浸すための容器です。ご自宅に洗い桶がない場合は、洗面台のシンクでも代用できます。
ぬるま湯(30~40℃程度)水よりも汚れが落ちやすく、洗剤も溶けやすい温度が推奨されます。
中性洗剤(おしゃれ着洗い用)生地への負担を抑え、色落ちや型崩れを防ぐために、おしゃれ着洗い用の中性洗剤を選びましょう。アルカリ性の強い洗剤は生地を傷める可能性があります。
固形石鹸持ち手や底にこびりつきやすい皮脂汚れや黒ずみには、弱アルカリ性の固形石鹸が効果を発揮します。
洗濯用ブラシ(または古歯ブラシ)部分的な汚れを優しくこすり洗いする際に便利です。部分洗い用の専用ブラシも市販されていますが、使い古した歯ブラシでも代用可能です。
清潔なバスタオル洗濯後の水分を吸収し、乾燥時の型崩れを防ぐために使用します。

手順1:持ち手や底の気になる黒ずみを部分洗い

バッグ持ち手
バッグ底

キャンバストートバッグを全体洗いする前に、特に汚れがひどい箇所を先に部分洗いしましょう。頻繁に触れる持ち手部分は手垢や皮脂で黒ずみやすく、底の四隅は摩擦による頑固な汚れがつきやすい傾向にあります。目立つ汚れを先に処理することで、全体の洗浄効果を高め、バッグをきれいに洗うことができますよ。

部分洗いには、固形石鹸かおしゃれ着用中性洗剤を使用します。固形石鹸は油性やタンパク質系の汚れに優れた洗浄力を発揮するため、黒ずみ汚れに直接こすりつけるようにしましょう。

中性洗剤を使用する場合は、原液を汚れた部分に少量塗布し、指で軽く馴染ませておくのがポイントです。その後、使い古しの歯ブラシや洗濯用ブラシを使い、生地の目に沿って優しく一方向にこすり洗いするか、トントンと軽く叩くようにして汚れを浮かせます。生地を傷めたり色落ちさせたりする原因となるため、決してゴシゴシと強くこすりすぎないように注意してください。

手順2:全体をやさしく押し洗い

押し洗い

部分洗いが完了したらバッグ全体の汚れを落としましょう。まず、洗い桶や洗面台のシンクにぬるま湯を張り、おしゃれ着用の中性洗剤を適量溶かします。粉末洗剤を使う場合は、溶け残りがないようしっかりかき混ぜてからバッグを浸してください。洗剤の溶け残りは色むらの原因にもなるため注意が必要です。

バッグ全体をぬるま湯にゆっくりと沈め、生地を傷めないよう優しく「押し洗い」をおこないます。ゴシゴシこすったり、もみ洗いしたりせず、バッグを水中に沈めたり持ち上げたりを繰り返す動作で、繊維の奥に潜む汚れを浮き上がらせましょう。丁寧な動作が、型崩れや色落ちを防ぐポイントです。中性洗剤は肌に優しい成分ですが、手荒れが気になる場合はゴム手袋の着用をおすすめします。

汚れで水が濁ってきたら一度水を捨て、きれいな水に替えてすすぎましょう。すすぎも押し洗いと同様に、バッグを優しく沈めたり持ち上げたりを繰り返します。洗剤成分が残らないよう、水を2〜3回替えながら、水が透明になるまですすぎましょう。

手順3:タオルドライで優しく水分を取る

タオルドライで優しく水分を取る

バッグ全体の押し洗いが終わったら、次は脱水作業です。洗濯機での脱水はシワや型崩れの原因となるため、乾いたバスタオルでのタオルドライがおすすめ。

まず、大きめの清潔なバスタオルを広げ、その上に洗い終えたトートバッグを平らに置きます。次に、もう1枚のバスタオルでバッグを挟み込むように重ね、上からポンポンと優しく叩き、水分をタオルに移していきましょう。

水の重みによる型崩れや生地への負担を防ぐため、決して雑巾のように強く絞らないようにしてください。特に、持ち手や底の角など、布が重なり厚みがある部分は水分が残りやすいため、念入りにタオルドライをしましょう。

この工程でしっかりと水分を取り除くことは、乾燥時間の短縮や生乾き臭の発生抑制にも繋がります。シワを防ぎ、形を整えるように丁寧に水分を拭き取ることが、きれいに仕上げるための重要なポイントです。

【素材別】トートバッグの洗い方と注意点

トートバッグはキャンバス地だけでなく、ナイロン、ポリエステル、レザー(本革)、合皮など、さまざまな素材の商品があり、なかにはプリントや装飾が施されたデザインも多くあります。

それぞれの素材は異なる特性を持つため、一般的な洗い方やお手入れの注意点も大きく異なります。誤った方法で手入れをしてしまうと、型崩れ、色落ち、素材の損傷に繋がりかねません。

ここでは素材ごとの洗い方と注意点を詳しく解説します。以下の3つのケースに分けてご紹介しますので、ご自身のバッグに合ったお手入れ方法を見つけてみてください。

・ナイロン・ポリエステル素材の場合
・レザー(革)・合皮素材の場合
・プリントや装飾がついている場合

ナイロン・ポリエステル素材の場合

ナイロン・ポリエステル素材の洗い方と注意点

ナイロンやポリエステルは、軽量性、耐久性、速乾性に優れており、汚れがつきにくく、家庭で洗いやすい素材としても知られています。薄手でさらりとした手触りが特徴ですが、しわやヨレがつきやすい性質もあるため、丁寧な扱いが肝心です。

手洗いの際は、まず洗い桶にぬるま湯を用意し、おしゃれ着用の中性洗剤を適量溶かします。トートバッグ全体をゆっくりと浸し、汚れが気になる部分を食器洗い用のスポンジや柔らかい布で優しく叩くようにして洗いましょう。強くこすると生地を傷めたり、毛羽立ちの原因になったりする可能性があるため、注意してください。

洗濯機を使用する場合は、以下の点に注意しましょう。

・必ず洗濯ネットに入れる
・「弱水流コース」を選ぶ
・中性洗剤を使用する

ナイロンやポリエステルは熱に弱い特性を持つため、乾燥機の使用は絶対に避け、自然乾燥させてください。特に濃い色の製品は色落ちする可能性があるため、洗う前に目立たない場所で色落ちテストを行うことをおすすめします。

レザー(革)・合皮素材の場合

レザー(革)・合皮素材の洗い方と注意点

レザー(本革)や合皮製のトートバッグは、原則として水洗いできません。水に触れるとシミ、色落ち、ひび割れ、カビの発生などの問題を引き起こす原因となります。

日常のお手入れとしては、乾いた柔らかい布で優しく乾拭きし、ホコリや軽い汚れを取り除くのが基本。部分的な汚れには、素材に合わせた対処法が必要です。

本革であれば革製品専用のクリーナーを布に少量含ませ、目立たない場所で試してから優しく拭き取ります。合皮の場合、水で薄めた中性洗剤に布を浸してしっかり絞ったあと、汚れを優しく拭き取り、仕上げに乾いた布で水気が残らないように乾拭きをします。

これらの方法で汚れが落ちない場合や、全体的なクリーニングが必要な場合は、無理に自分で手入れをせず、革製品専門のクリーニング店に相談しましょう。専門業者であれば、素材の特性に応じた適切な方法で、大切なバッグをきれいに仕上げてくれます。

プリントや装飾がついている場合

プリントや装飾がついている場合の洗い方と注意点

プリントや装飾が施されたトートバッグは、特にデリケートな扱いが求められます。洗濯機での洗浄は、プリントの剥がれや色落ち、装飾の破損に繋がる恐れがあるため、手洗いを基本としてください。おしゃれ着用の中性洗剤を使用し、生地への負担を最小限に抑えましょう。

プリント部分の汚れを落とす際は、強くこすらず、中性洗剤を少量含ませたスポンジや柔らかい布で、優しく叩くように拭き取ってください。部分的な汚れには、洗濯用ブラシや使い古しの歯ブラシで軽く叩き出すようにすると効果的です。

ビーズやスパンコール、ラインストーンなどの装飾がついている箇所は摩擦に非常に弱いため、直接洗剤を塗布したり強くこすったりすることは避けてください。汚れた部分をつまみ洗いをするか、装飾の隙間に溜まった汚れは歯ブラシでそっとかき出すように洗うと良いでしょう。

洗濯後の乾燥では、プリント部分同士がくっついたり、装飾が他の部分に引っかかったりしないよう注意が必要です。バッグの形を整えてから、風通しの良い場所で必ず陰干ししてください。直射日光は色褪せやプリントの劣化を早める可能性があるため、避けましょう。

洗濯機でトートバッグを洗う場合の4つのポイント

トートバッグは手洗いが推奨されることが一般的です。しかし、洗濯表示タグに「洗濯機可」のマークが付いている場合は、洗濯機で洗うことも可能。その際、何も対策せずにそのまま洗濯機に入れてしまうと、生地の傷みや型崩れ、色落ち、さらには頑固なシワの原因となる可能性が高まります。

そこで、洗濯機でトートバッグを洗う場合の押さえておきたい4つのポイントを詳しくご紹介。適切なケアで、お気に入りのバッグを長く愛用しましょう。

必ず洗濯ネットを使用する

洗濯ネット

洗濯機でトートバッグを洗う際は、必ず洗濯ネットを使用しましょう。大切なバッグを型崩れや生地の傷みから守ってくれます。洗濯ネットを使わずに他の洗濯物と一緒に洗ってしまうと、洗濯槽内での摩擦や他の衣類との絡まりにより、思わぬダメージを受けることがあるので注意が必要です。

洗濯ネットには、色落ちや色移りを防ぐ効果も期待できます。特に、プリント、刺繍、ビーズなどの装飾があるデリケートなバッグは、洗濯中の衝撃から保護され、剥がれや破損の防止にも役立ちますよ。

弱水流コース(おしゃれ着・ドライコース)を選ぶ

洗濯機

洗濯機でトートバッグを洗う際、一般的な洗濯コースは水流が強く設定されているため、生地を傷めたり、型崩れや色落ちをしたりするおそれがあります。大切なバッグの風合いを保つためにも、衣類へのダメージを最小限に抑える「弱水流コース」を選ぶようにしましょう。

「弱水流コース」は、デリケートな衣類をやさしく洗いあげるために設計されており、バッグへの負担を大幅に軽減できます。

メーカーによって弱水流コースの名称が異なるので、ご使用の洗濯機の取扱説明書などで確認し、適切なものを選んで洗濯をしてください。

洗剤は「中性洗剤」が基本

中性洗剤

トートバッグを洗濯機で洗う際に最も適しているのは、デリケートな素材への負担を軽減し、バッグの色落ちや型崩れ、生地本来の風合いの変化を防ぐ中性洗剤です。特に、綿や麻などの天然繊維、またプリントや装飾が施されたバッグには、中性洗剤の使用がおすすめ。

市販されている中性洗剤は、「おしゃれ着洗い用洗剤」や「デリケート衣類用洗剤」として多く見られます。これらは衣類を優しく洗いあげる成分で構成されており、特に色柄物のトートバッグを洗う際は、蛍光増白剤や漂白剤が配合されていない製品を選ぶと、色褪せを防ぎ、鮮やかな色合いを長く保てます。

脱水は1分以内に設定する

洗濯機でトートバッグを洗う際、特に注意すべき点は脱水時間です。長時間の脱水は、強い遠心力によって生地を傷め、型崩れや頑固なシワの原因となります。特にデリケートな素材やプリントが施されたバッグの場合、過度な脱水は風合いを損ねる原因にもなりかねません。

このようなダメージを防ぐためには、洗濯機での脱水は1分以内に設定しましょう。短時間でも、水分は十分に除去が可能です。脱水時間を短く設定することで、生地への負担を最小限に抑え、型崩れやシワの発生を効果的に防げます。

脱水時間が短いことにより、その後の干し作業でシワを伸ばしやすくなるという利点も。大切なトートバッグを長く愛用するためにも、脱水は短時間で行うことを心がけましょう。

きれいに仕上げる!正しい干し方とシワ対策

トートバッグをせっかく丁寧に洗いあげたのに干し方を間違えると、それまでの努力が台無しになりかねません。

たとえば、直射日光に当てると色あせや生地の劣化を招く恐れがあったり、形を整えずに干すと頑固なシワや不自然な型崩れの原因となったりなど、仕上がりが残念な結果に。

正しい干し方の具体的なポイントをご紹介します。

シワを防ぐ干し方のコツ

干し方コツ

洗濯後のトートバッグをきれいに仕あげるには、干し方にコツがあります。

まず、脱水が終わったらすぐに洗濯機から取り出しましょう。濡れたまま長時間放置すると、シワが定着しやすくなります。取り出したバッグは、両手で挟むように軽く叩き、大きなシワを伸ばしましょう。さらに、縫い目や角を優しく引っ張りながら、バッグ全体の形を丁寧に整えることが重要です。

トートバッグの型崩れや持ち手への負担を防ぐ干し方としてポイントなのが以下2点。

・一般的なハンガー1本ではなく、2本のハンガーを使って持ち手をそれぞれにかける。
・ピンチハンガーを使用し、バッグの口を複数箇所でしっかりと留め、筒状に広げて干す。

これらの方法により、底面の重みで形が崩れるのを防ぎ、シワも付きにくくなります。

色あせや生地の傷みを防ぐため、直射日光を避け、風通しの良い日陰で干しましょう。

これらのコツを実践することで、お気に入りのトートバッグを長く美しい状態で使い続けられますよ。

乾いた後のアイロンがけの注意点

アイロン

洗濯後のトートバッグにシワが残った場合、アイロンがけで整えることで、より美しい仕上がりになります。素材によってはアイロンがけができないものもあるため、アイロンがけを行う前に、必ず洗濯表示タグを確認しましょう。洗濯表示タグにはアイロン使用の可否や、適切な温度が示されています。

アイロンがけの際には、以下の点に注意しましょう。

・あて布を使用しましょう。生地がテカったり傷んだりするのを防ぐため、綿100%のハンカチなどで代用できる「あて布」を使用してください。まずは目立たない部分で試し、テカリが出ないか確認すると安心です。

・装飾部分への配慮が必要です。プリント、刺繍、革のタグなどの装飾部分は熱に非常に弱いため、直接アイロンを当てるのは避けてください。可能な場合は裏側からかけるなど、熱が直接伝わらないよう工夫しましょう。

・スチームアイロンの活用も検討しましょう。厚手のキャンバス生地などでシワが伸びにくい場合は、スチームアイロンを使うと効果的にシワを伸ばせます。

お気に入りを長持ちさせる!日常でできる簡単お手入れ術

使い込むほどに愛着がわくからこそ、トートバッグの日々のケアは怠りたくないものです。ホコリや軽い汚れを放置すると、シミや劣化に繋がることも少なくありません。定期的な洗濯とは別に、こまめなケアをすることで、バッグの寿命を延ばし、常に良い状態を保てるでしょう。

お気に入りのトートバッグを長持ちさせるためのポイントを誰でも手軽に実践できる方法で、3つご紹介します。

使用後はブラッシングでホコリをオフ

ブラシで埃をオフ

お気に入りのトートバッグを長く愛用するためには、日常的にブラッシングを行うようにしましょう。使用するなかで、気づかないうちにバッグにはほこりや細かなチリが付着します。これらを放置すると、時間が経つにつれて汚れが固着し、シミや劣化を引き起こす可能性が。そのため、帰宅後や使用後にさっとブラッシングするひと手間が、バッグの清潔さを保ち、寿命を延ばすことに繋がります。

トートバッグのブラッシングにおける具体的なポイントは以下の通りです。

適切なブラシの選択: キャンバス地などの布製トートバッグには、柔らかい毛質の洋服ブラシがおすすめです。たとえば、デリケートな衣類にも用いられる馬毛ブラシであれば、生地を傷つけることなく、表面のほこりや繊維の奥に潜んだ細かな汚れを効果的にかき出します。

ブラッシングの方向: 生地を傷つけないよう、生地の目に沿って一方向に優しく動かすのがコツです。

重点的にケアする箇所: バッグの縫い目や角、持ち手の付け根といったほこりが溜まりやすい部分は、特に念入りにブラッシングし、汚れの蓄積を防ぎましょう。

日々のブラッシング習慣は、汚れが頑固になる前に取り除く効果があるため、大切なトートバッグを常にきれいな状態を保てます。

防水スプレーで汚れを予防する

防水スプレー

お気に入りのトートバッグを長くきれいに使い続けるために、防水スプレーを活用しましょう。

バッグを使い始める前や洗濯後など定期的にスプレーすると、水濡れだけでなく、日常的に付着しやすいホコリや油汚れからもバッグを保護できます。スプレーの成分が繊維一本一本をコーティングし、汚れが奥まで染み込みにくくすることで、普段のお手入れが格段に楽になりますよ。

特にフッ素系の防水スプレーは、素材の通気性や柔軟性を損なうことなく防水・防汚効果が期待できます。

防水スプレーの適切な使用方法と注意点:
・必ず屋外の風通しの良い場所を選びましょう。
・バッグから20~30cmほど離し、全体がしっとり濡れる程度にまんべんなく吹きかけます。一箇所に集中してスプレーしすぎると、成分が浸透しきれずに表面で固まり、シミや色ムラの原因となることがあるため注意が必要です。
・トートバッグ全体に使用する前に必ずバッグの目立たない場所で試し、シミや変色がないかを確認することをおすすめします。

風通しの良い場所で保管する

風通しの良い場所で保管する

洗濯や日常のお手入れだけでなく、適切な方法で保管することも重要です。特に、湿気の多い場所での保管は、カビや嫌な臭いが発生する原因となるため、注意が必要。そのため、保管場所は「風通しの良い、直射日光の当たらない場所」を選ぶのが基本となります。

クローゼットや押し入れにしまう際は、以下の工夫で通気性を確保できますよ。

・扉を完全に閉め切らず、少し開けておく
・定期的に扉を開けて換気する

さらに、除湿剤や乾燥剤の活用もカビ対策に役立ちます。竹炭やシリカゲルを使用した除湿剤をバッグの近くに置くと良いでしょう。その際、香り付きではなく無臭タイプの乾燥剤を選ぶことをおすすめします。

型崩れを防ぐためには、バッグの中に丸めた新聞紙やタオルなどを詰めて形を整え、立てて保管するようにしましょう。長期間使用しない場合は、通気性の良い不織布の袋に入れて保管すると安心。湿気がこもりやすいビニール袋は避け、バッグが「呼吸できる」環境を整えることが大切です。

まとめ

大切なバッグを自宅で美しく保つための具体的な手順や注意点について詳しく解説しました。

お気に入りのトートバッグを長く愛用するためには、適切な洗濯方法と日頃のお手入れが欠かせません。最も重要なのは、洗濯を始める前に必ず洗濯表示を確認することです。家庭での水洗いができるかどうか、そして可能な場合の洗い方を把握することが、型崩れや色落ちを防ぐ第一歩。水洗いが難しい場合は、無理せず専門のクリーニング店に相談してください。

さらに、洗濯だけでなく、日々のお手入れもバッグを長持ちさせるうえで非常に効果的です。使用後は柔らかい洋服ブラシでホコリを落とすブラッシングや、水濡れや汚れを予防する防水スプレーの活用、そしてカビや型崩れを防ぐための正しい保管方法を実践することで、お気に入りのトートバッグを常に良い状態で使い続けられます。

正しい知識があれば、大切なトートバッグを自宅で手軽に綺麗にできます。ぜひこの記事を参考に、お気に入りのバッグを末長く愛用してください。

2020年11月27日 公開 2025年10月14日更新

この記事を書いた人

なべこ

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