印刷ありのエコバッグ洗ってみた!-プリントが落ちないか実験-2021年12月22日 公開  2024年1月24日 更新

印刷ありのエコバッグ洗ってみた!-プリントが落ちないか実験-

コロナウイルスの流行により、身の回りの衛生管理に気を付けることが多くなりました。身の回りのものとして今や必需品になっているエコバッグ。そのエコバッグを定期的に洗濯している人はなんと44.4%。また、洗えるバッグの人気も高まってきています。
無地のバッグであれば洗濯に抵抗はありませんが、印刷、プリントされているエコバッグは印刷が剥がれてしまうのではないかという疑問がありますよね。
そんな疑問を解決するべく、印刷ありのエコバッグを洗ってみました。

参考:【エコバッグ】使用率は79.8%、定期的に洗濯しているのは44.4%

そもそも印刷ありのエコバッグって洗っていいものなの?

ノベルティとして制作されている印刷済みのエコバッグは、基本的に洗濯推奨ではないものが多いです。
理由としてはバッグの素材や作りが洗濯に向いていなかったり、印刷するインクが洗濯用ではなかったりするため。洗濯をすると縮みや型崩れの原因になる他、印刷されているインクが落ちてしまう可能性があるので本来推奨していません。

実際に印刷ありのエコバッグを洗ってみよう

印刷ありのエコバッグイメージ画像

実際に印刷ありのエコバッグを洗ってみます。
同じ条件で洗濯をして、バッグの素材・印刷の種類ごとにどんな違いがあるか見てみます。


・洗濯の条件
プリント面を裏返して液体洗濯洗剤を使用しぬるま湯で手洗い

バッグの素材 印刷の種類
コットン(綿100%)製 シルク1色印刷、インクジェットフルカラー印刷
ポリエステル製 シルク1色印刷

【結果1】コットン製エコバッグ×シルク1色印刷の洗濯

シルク印刷はスクリーンとよばれる版板にインクを落として印刷する方法です。平面の広い範囲に印刷できるため、バッグへの1色印刷にはほぼ、シルク印刷の方法でプリントします。
シルク1色印刷をしたコットン製エコバッグは洗濯前と後で見比べて、全体的にプリントが剥がれている感じはしません。

シルク1色印刷のコットンエコバッグ洗濯前と洗濯後 細かいデザイン


デザインが違うものも試してみました。小さい文字や線、ベタなどが印刷されたデザインだと変化が見られました。
元から字が小さく、途切れたような文字に印刷されている部分は、その途切れたところから印刷が多少剥がれてしまいました。

シルク1色印刷のコットンエコバッグ洗濯前と洗濯後 文字・線のデザイン
シルク1色印刷のコットンエコバッグ洗濯前と洗濯後 文字剥がれ


実線も一番細い線は若干剥がれが見れらます。

シルク1色印刷のコットンエコバッグ洗濯前と洗濯後 線剥がれ


ベタに抜きの細い文字や線については抜きのところから剥がれてしまうことはなく、洗濯前も後も変わりはありませんでした。

シルク1色印刷のコットンエコバッグ洗濯前と洗濯後 ベタに抜きの文字
シルク1色印刷のコットンエコバッグ洗濯前と洗濯後 ベタに抜きの線

コットン製エコバッグ×シルク1色印刷の洗濯まとめ

・全体的にみるとプリントが剥がれている感じはしない

・字が小さく、途切れたような文字に印刷されている部分は、その部分から印刷が多少剥がれる

・細い線は剥がれる

・ベタに抜きの細い文字や線は抜きのところから剥がれることはなかった

・シワがつく

【結果2】コットン製エコバッグ×インクジェット印刷の洗濯

バッグのインクジェット印刷は生地に直接インクを吹きかけるプリント方法です。フルカラーでデザインをプリントでき、生地の風合いを活かした柔らかい仕上がりになります。
インクジェット印刷をしたコットン製エコバッグはシルクとは異なり細かい部分も剥がれが無い状態です。

インクジェット印刷のコットンエコバッグ洗濯前と洗濯後


ただ、シルク印刷ではあまり気にならなかった印刷面の毛羽立ちが少し目立ちます。

インクジェット印刷のコットンエコバッグ洗濯後の毛羽立ち

コットン製エコバッグ× インクジェット印刷の洗濯まとめ

・シルクとは異なり細かい部分も剥がれが無い

・印刷面の毛羽立ちが少し目立つ

・シワがつく

コットンバッグは洗うとシワがたくさんついてしまうため、洗った後はアイロンが必須です。アイロンをする場合には印刷面を保護するため裏返し、あて布をしてアイロンをかけてください。

【結果3】ポリエステル製エコバッグ×シルク1色印刷の洗濯

ポリエステルバッグは印刷面に特に変化なしでした。洗いシワは多少つきますが、コットンのようにたくさんついてしまうこともなく、洗い終わった後、アイロンせずに使用することができます。

シルク1色印刷のポリエステルエコバッグ洗濯前と洗濯後

ポリエステル製エコバッグ×シルク1色印刷の洗濯まとめ

・印刷⾯に特に変化なし

・多少シワがつく

印刷ありのエコバッグは注意して洗濯しよう!

印刷されているコットン製エコバッグ、ポリエステル製エコバッグ共に基本的に手洗いをしても問題がないことがわかりました。
ただ、シルク印刷でプリントされた細かいデザインのバッグは剥がれてしまう可能性があるので注意が必要です。
また、コットンエコバッグはシワになりやすいので、頻繁に洗いたい場合にはポリエステル製エコバッグを使用することをおすすめします。

コットンバッグのお手入れ方法については「キャンバストートバッグのカビや汚れの落とし方・お手入れのポイント」の記事をご参照ください。

キャンバストートバッグのカビや汚れの
落とし方・お手入れのポイント 記事へ

2021年12月22日 公開 2024年1月24日更新

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なべこ

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