ジュート素材とは?環境にやさしいエコ素材2022年4月11日 公開 2025年7月24日 更新

元来はコーヒー豆を入れる袋やロープの素材として使われているジュート素材。その強度や素朴な印象から、ラグやサンダルなどに使用されています。近年は生活雑貨店やアパレルショップで販売される「ジュートバッグ」が広く浸透しており、日常的に目にする素材となりました。
この記事では、そんなジュート素材の特徴やジュートバッグの活用方法などをご紹介。トレンド素材であるジュートの魅力に迫ります。
ジュートとは?
ジュートはその頑丈さとナチュラルな風合いで近年人気が高まっている素材。また、生産工程のスピードや作業量から、サステナブルな素材としても話題です。
ここでは、ジュートの生産地や麻との違い、エコな素材と考えられている理由などを詳しく解説します。
ジュートの素材と生産地

ジュートはシナノキ科の黄麻(こうま)の茎の繊維から作られる素材です。
黄麻(こうま)は高温多湿な環境を好む植物で、インドやバングラデシュで多く生産されています。
バングラデシュでは古くから国を支えている産業の一つで、黄金の糸という別名も。2月頃から種まきが始まり、6月頃には収穫可能な時期を迎えます。約4か月程度という短期間で2~3mの大きさに成長するのが特徴です。
収穫されたジュートは茎を水に浸して醗酵させ、柔らかくなったら手作業で茎の皮を剝がしていきます。剥がした皮を水洗いして乾燥させたものが、ジュート素材となり、バッグや紐など様々な製品に加工され、私たちの手元に届くのです。
ジュートと麻の違い
「麻」といえばジュートのみならず、ロープやラグ、服の素材などを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。ジュートと近しい触感の麻ひもから、やわらかなシャツやハンカチまでそのイメージは多岐に渡りますよね。
麻とは植物から作られる繊維の総称。どの植物が原料となるかによって呼び方が異なります。ジュートは前述のとおり「黄麻」を使用した素材を意味する言葉です。
麻には20近くの種類があり、代表的な例としては亜麻(あま)から作られるリネン、苧麻(ちょま)から作られるラミー、大麻から作られるヘンプなど。先に記述したシャツやハンカチなど肌に触れるものにはリネン、麻袋やロープなど強度を要するものにはジュートというように、それぞれの素材に合った製品が使われています。
エコな素材としても話題!
近年、ノベルティやオリジナルグッズの制作シーンでも、バンブーや再生紙などエコな素材を活用したアイテムの人気が高まっています。
ジュートは自然素材なので、燃やしても有害物質を出すことがなく、土に埋めて処理をしてもバクテリアによって分解され自然に還ります。
また、育つ過程の光合成も盛んで、二酸化炭素の吸収量が樹木と比べるとおよそ5〜6倍も多いのが特徴的。二酸化炭素を多く吸収できるため、地球温暖化対策の取り組みとしても貢献できます。エコな素材を使ったアイテムを日常に取り入れたい方や、環境問題への取り組みについてノベルティを通して発信したい企業にもぴったりなアイテムです。
ジュート素材の特徴
麻の一種であるジュート素材。バッグや巾着、コーヒー袋などその特性を活かして注目されている素材です。
ジュート素材のメリット・デメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。

耐久性があり、形が変わりにくい
ジュートは耐久性に優れており、重たいものを運ぶ袋やロープの原材料に適しています。米や飲料などの重たいものを買うときや、たくさんの本・書類などを運ぶときには、ジュート素材のバッグが役に立つでしょう。
また、伸びにくい素材であるため形が変わりにくい点も特徴的。自立するジュートバッグはこの特徴から、収納アイテムやカラーボックスの代替品としても活用されています。
通気性や吸湿性、保湿性に優れている
ジュートは繊維の構造が粗くて隙間が多いため、熱がこもりにくくムレを防ぎやすい素材です。また、天然素材であり水分をよく吸収するという特徴も。こういった通気性や吸湿性のよさを活かし、ジュートは帽子やサンダル、ラグやバッグなどの素材としてよく採用されています。
一方でジュートには、吸収した水分を徐々に放出し、適度に水分を保つという性質があるため、保湿性に優れているという特徴も。植物の根元を覆うシートや鉢植えのラッピングなど、乾燥を防ぐための素材として活用されています。
ジュート素材の注意点
ジュートは植物から作り出した素材ならではの独特な風合いで、麻特有の毛羽立ちがありチクチクとした手触りが特徴的。けがをするほどの毛羽立ちではないものの、素肌に触れるとやや違和感を感じることもあるでしょう。麻独特の草や大地のようなにおいが残っている場合もありますが、しばらく使用していれば薄まっていくことがほとんどです。
また、自然素材のため太陽光による劣化が起きやすいため、保管場所には注意が必要。色味や網目の隙間などに個体差ができやすいという難点もありますが、自然素材ならではの風合いとしてその差を楽しむのも一つの手でしょう。
大人気!ジュートバッグの活用方法
ほしい!ノベルティでは、さまざまなサイズ・形状のジュートバッグにオリジナルのデザインを印刷することが可能です。企業やお店のロゴ、記念日や自分で描いたイラストなどを印刷して、世界に一つだけのオリジナルバッグを作成してみませんか?
ここでは、ジュートバッグの活用方法をご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
オリジナルのショッパーに

ジュートバッグは、重みのあるものや複数の商品をまとめて入れられる耐久性が特徴。お店のショッパーや、福袋・ラッキーバッグなどに適した素材のバッグといえるでしょう。また、涼やかな印象のあるジュートは、サマーバッグや夏の限定品をまとめて販売するショッパーとしてもおすすめです。
店名やお店のロゴを印刷すれば、シンプルなジュートバッグもちょっと変わったおしゃれなショッパーに。サイズもさまざまにご用意があるので、入れたいものに合わせてサイズ違いでのご発注も可能です。
結婚式の引出物袋に

ナチュラルウェディングやガーデンウェディング、少しカジュアルな印象を持たせたい結婚披露宴などでは、ジュートバッグを引出物袋として活用することも。新郎新婦の名前や結婚式の日付を名入れすることで、袋自体を唯一無二の記念品としてゲストに渡すことも可能に。式場やホテルの紙袋では味気ない、と感じている方におすすめの活用方法です。
ただし、式場やホテルによっては袋の持ち込みが禁止されていたり、別途料金が発生したりすることもあるため、事前に規約等を確認しておきましょう。また、ゲストのドレスやスーツにジュート素材がひっかかったりくっついたりするリスクを避けるため、布やレースを貼るなどの一工夫を加えると、よりゲスト想いな引出物袋になりますよ。
持ち帰った後にも活用できる

ジュートバッグはノベルティやショッパー、引出物袋として配り終えた後にも活用できるのが嬉しいポイント。たとえば、レースやリボン、刺繍などで見た目をアレンジし、普段使いのバッグとして活用することができます。近年ではジュートバッグそのものの人気が高まっており、アレンジの仕方もさまざま。SNSなどにもいろいろなアレンジ方法が載っているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
また、多くのジュートバッグは底マチがあるスクエアトートのような形で自立するため、おしゃれな収納ボックスとしても利用可能。雑誌や新聞などリビングで散らかりがちなものをひとまとめにしておいたり、キッチンで野菜袋として置いたりするだけで、部屋がおしゃれですっきり片付いた印象になるでしょう。使用しないときには畳んでおくこともでき、かさばらないのもメリットです。
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ジュート製品のお手入れ方法は?
ジュートは水に弱く洗濯はできないものの、そもそも汚れやにおいが付きにくい素材のためあまり気にしすぎる必要はないでしょう。ただし湿気を吸いやすいため、普段から風通しのよい場所で保管し、カビに気をつけて使用してくださいね。
また、雨に濡れてしまったときにそのまま放置すると、縮みや変形、変色、カビのリスクが高まるため、水気を拭き取ってからしっかり乾燥させましょう。
もしも汚れが付いてしまったときには、乾いた布やブラシで軽く払って落とすのがおすすめ。シミが出来てしまったときは固く絞った布で優しく拭いた後陰干しするようにしましょう。
まとめ
見た目がオシャレなだけではなく、環境にもやさしいジュート素材。自然素材の風合いと素材そのものの強さ、見た目のナチュラルな雰囲気など、さまざまな魅力が詰まっていることをお分かりいただけたかと思います。
おしゃれなオリジナルグッズや耐久性の高いショッパー・引出物袋、SDGsの取り組みとしてエコなノベルティや記念品を探している方におすすめのジュートバッグ。ほしい!ノベルティではさまざまなサイズ・形状のジュートバッグを取り揃えているので、オリジナルのデザインをプリントしたい場合はぜひお気軽にお問い合わせください!
※価格の変動や販売終了している場合がございます。
※商品の購入・印刷をご希望の際は「ほしい!ノベルティ」にて承ります。
2022年4月11日 公開 2025年7月24日更新
