マグカップの印刷~1色ぐるっと回転シルク印刷~2020年4月20日 公開  2024年1月23日 更新

 

コーヒーやココアなどを飲むとき、日常生活でなにかと出番の多いマグカップ。そんな身近なマグカップに、思い出の写真やオリジナルイラストを大きく印刷して、おしゃれなオリジナルマグカップが作れます。

マグカップに回転シルク1色印刷とは

マグカップの回転シルク1色印刷とは、マグカップを回転させながら印刷することでぐるっと広範囲に印刷できるやり方のことです。
持ち運び用に持ち手が折りたためるマグカップ。カップを重ねて収納できるスタッキング型のマグカップ。側面がぷっくらと丸みを帯びたラウンド型のマグカップ。などなど、それぞれ形状に違いがあります。形状やサイズによって、印刷できる範囲は異なる「回転シルク1色印刷」。
マグカップをぐるっと回転させながら印刷する「回転シルク1色印刷」について、詳しく紹介していきます。

ぐるっと回す!回転シルク印刷の方法

マグカップの寸法イラスト マグカップの寸法イラスト

マグカップ円周の約4分の3に印刷可能なぐるっと回転シルク印刷は、持ち手の上下に隙間が10mm以上あるマグカップが対応しています。横に寝かせたマグカップを回転させながらぐるっと印刷しますが、マグカップを回転させるローラーの走行部分として隙間が必要になるためです。

step1マグカップを印刷機にセット

マグカップを回転シルク印刷専用の機械にセットします。一度の印刷で大量に加工はできないので、1個ずつ作業を行います。
回転シルク印刷の機械にとりつける際は、マグカップをおさえる治具(じぐ)にセットします。
印刷時にずれが起きないよう、治具(じぐ)は商品によって変えしっかり動かないように固定します。治具(じぐ)は主に木製で、商品を傷つけない配慮もしています。

step2 マグ回転シルク専用の版 アングル版

マグカップがぶつかってしまう仕組み画像

マグカップは持ち手がついているので、そのまま回転させると版に持ち手がぶつかり止まってしまい、印刷できる範囲が狭くなってしまいます。

マグカップ回転シルク印刷 アングル版の画像

そこで、回転シルク印刷ではマグカップの持ち手をよけるために、アングル版という特別な版を使います。版の印刷初めと終わりに、マグカップの持ち手部分を上に逃がす空(あき)があるので、持ち手の近くまで印刷することができるのです。
商品はそれぞれ大きさが異なるので、ぐるっと回転シルク印刷がちょうどよくできるよう、アングル版の隙間幅を調整したり、商品が版に強く当たりすぎないよう機械の上下位置を調整しながら、慎重に位置合わせをしていきます。

step3マグカップを回転させながら印刷

位置合わせができたら、機械を動かします。マグカップの回転と同時に、セットした版も横にスライドします。
マグカップの持ち手がちょうどアングル版の隙間に逃げ、ほぼ1周の印刷ができます。印刷ができたら機械から外し、乾燥をして完成です。商品によっては熱をかけ、密着力を上げます。

他にもいろいろ マグカップの印刷方法

1色ぐるっと回転シルク印刷以外にも、マグカップには印刷方法があります。印刷したいデータや仕上がりのイメージに合わせて印刷方法を選ぶことで、完成したオリジナルマグカップの満足度が高まりますよ。

フルカラー昇華転写印刷

マグカップ昇華転写印刷の画像

写真やイラスト、キャラクターの印刷にぴったりのフルカラー昇華転写印刷。昇華転写印刷専用の特殊な塗装がされたマグカップが対応しています。持ち手を除く全面にフルカラーの印刷ができます。 転写シートに1度プリントしたあと、シートをマグカップに巻きつけ、高温で加熱プレスすることでインクを定着させる印刷方法です。
詳しくは『マグカップの印刷~フルカラー昇華転写印刷~』でご紹介しています。

パッド1色印刷

マグカップパッド印刷の画像

なるべくリーズナブルにオリジナルマグカップを作りたいなら、パッド1色印刷がおすすめです。
パッド印刷はインクをシリコンパッドに転写し、マグカップにスタンプのように押しつけて印刷します。シリコンパッドの弾力を活かし、なだらかな曲面にも印刷が可能なので、マグカップにもよく使われる印刷方式です。複雑なデザインでなければ2色の印刷も可能です。
例えばぐるっと印刷をしなくても、マグカップの正面と反対面にワンポイントで名入れしたい、といったこともできます。主張しすぎず、さりげない仕上がりが特徴です。詳しくは『マグカップの印刷~1色ワンポイント印刷~』でご紹介しています。

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2020年4月20日 公開 2024年1月23日更新

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かんちゃん

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